ネガティブ思考が反芻する方へ
人と話すと緊張して、雑談もままならないから、あまり人の中に入らない。
一人でいると楽だけど、なんとなくこのままではよくないなと気づいている。
こんな自分を変えたいけど、結局面倒でそのままにしてしまう。
人目を気にするのは、悟られるのが怖いから。
ネガティブ思考が反芻して、変わりたくても変われない。
だから、目が引きつってしまう。
実は、以前の自分がそうでした。
その当時は、あることをきっかけに
自己否定が強まってしまい
それでもなんとかやり過ごそうとしたのですが
顔は笑っても目が笑ってない日々。
ありたい自分と現実の自分とのギャップが広がり
頭と心が真逆を向いていました。
もがくほど泥沼に引き込まれるようで
認知もネガティブに歪みました。
それでも、心理学の知識を学んで実践する中で
時間と共に思考や行動を変える気になり、
少しずつ試していきました。
その中でも簡単にできて効果的だった1つに、プチ冒険があります。
心理学的には、辛い時、認知の歪みを変えるより、行動を変えてしまった方が早いという場合が多々あるようです。
本来なら、ショックなことがあっても、閉じこまなければプラスのフィードバックも起こりやすいのですが、
心が閉じてしまうと、人から回避して、ネガティブな方に引き込まれて、悪循環に陥ってしまいます。
そんなときは大抵、行動パターンも固まってるので
あえていつもと違う行動をとることで、ポジティブなフィードバックも入りやすく、心が回復していきます。
プチ冒険とは、いつもだったらやらないことをあえてする、ちょっとした冒険です。
例えば、
仕事の帰り道に、気になっていた雑貨屋によってみたり
ランチをちょっと贅沢にしてみたり
避けていた人にあえて挨拶してみたり
買い物のレジでありがとうと言ってみたり
いつもならしないようなことなんでもいいので、やってみます。
これには多少勇気がいるかもしれませんが、
そうした勇気を出した行動を重ねると
自分に対してオッケーがでます。
自分にオッケーがでると自然と雰囲気も柔らかくなり
往々にして他人も柔らかくなります。
そうすると過去の捉え方も変わりやすくなり
勝手につくりあげた"生きづらさ"が軽減します。
そのうちに大抵のことが実は
やってもオッケー、やらなくてもオッケーという境地になれば
今までなんであんなにクヨクヨしてたんだろうと認知も変わります。
生まれながらに神経質な遺伝子が多い方もいますが、気質とは心の反応傾向のことで、それ自体は変えられません。
でも、行動は変えられます。
逆にあえて"行動を取らない"という行動もとれます。
例えば、どうしてもやらないと気がすまないことがあるとして、
気がすまないからとやってしまうと一瞬スッキリするのですが
それによって、またやってしまったと自責の念がうまれるなら
あえてやらないという行動を選ぶことができます。
自分が行動を選んで生きているという感覚や
ちょっと勇気を出してみる行動が積み重なると
自己肯定感は強くなります。
心理学をいくつか学んでみて、万能ではないと気づきましたが、心と体を軽くするヒントは多くあります。
いくら努力しても変わらない時はありますので、
分かり合えたら嬉しいけど、分かり合えなきゃしょうがないという割り切りも必要かなと思います。
もうすぐ一年が終わります。
自戒を込めて、同じ境遇で悩んでいる方が、少しでも楽になればと、呟いてみました。