カウンセリングは感情、コーチングは思考
しんどくて前に一歩も出ない。
変わりたくてもどうしていいかわからない。
似ているようで違う課題。
私はそんな時、過去の苦悩がネックになっているならカウンセリング、未来への不安がネックになっているならコーチングが望ましいと思ってます。
カウンセリングとは
心理相談のこと。健常なクライアント (来談者) がいだく心配,悩み,苦情などを,面接,手紙,日記などを通じて本人自身がそれを解決することを援助する方法。引用:コトバンク
コーチングとは
必要とするスキルや知識の学習能力を高める育成方法論。人間は自己実現に向かって、主体的に、能動的に行動するという人間観に立つコーチングは、答えは相手の中にある。引用:コトバンク
どちらも本人の内側を引き出すようですが、心に寄り添ってもらうのがカウンセリングで、頭で考えるのを支えてもらうのがコーチングと言えます。
しかし、本当の苦しみは、なかなか割り切れないものです。
すべての苦悩は"頭ではわかってるけど、心が動かない" こと。
「子供のことを、愛したいけど、どうしても愛せない。」
「子供のころにいじめ抜かれ、前に進みたいけど、どうしても前に進めない。」
人には言えない、ずっと1人抱え込んだものは本当に苦しいものだと思います。
苦しくてどうにもならないなら、過去に蓋をした感情を聴いてもらうと楽になります。
そして、立ち上がれたら、頭で未来をイメージして行動することで、一歩前に進むことができるのです。
カウンセリング
人間関係の悩みは、人間関係でしか回復しません。だから1人では何年経っても解決できないものです。
「本当はこう感じてる」と表出して、ありのままを受け止めてもらうことで、やっと立ち上がることができます。
心は循環系なので、心臓のリズムのように、波があります。
だから、共感してもらう体験が大切です。
過去に足を引っ張られ、立ち上がれないほど苦しい時は、カウンセリングがお勧めです。
カウンセリングは心の交流であり、他者に受け入れられた体験があって、初めて自分を受け入れられるのです。
心は頭と別物なので、良し悪しの判断や、提案や指導のような知的な交流では、心の共感にはなりません。
カウンセリングによってマイナスからプラスマイナスゼロに立ち上がることができます。
コーチング
一方、実際に一歩踏み出すためにはコーチングが必要です。ゼロからプラスへ行くためです。
これには、行動が必要です。
神経系である頭は、考えたり動かせる特性があります。
心は波のように揺れるものだから、心に従うとどうしても揺れてしまいます。
その心を律することができるのは頭です。そして行動にかえることができるのも頭です。
人に問いかけてもらうことで、初めて自分の気持ちや考えに気づくことあります。コーチングにより思考が整理され、自ずから答えがでることも多いです。
人間関係には心と頭のバランス
カウンセリングもコーチングも、基本的には話を聴いてもらったり、問いかけられたりすることで、自分の内側からの声を引き出します。
友人から相談を受けたときは、正論を並べたり、こちらの意見を押し付けずに、ただただ本人の気持ちを聞くことや問いかけることが癒しとなります。
アドラー心理学では、全ての人の悩みは人間関係といわれます。頭ではわかってるけど、心が動かないとき、人は人により癒され、動き出せるようです。