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肥満×健康×食事【健診データ分析】

 

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現代では人の病気も死因も8割は生活習慣由来と言われてます。

 

生活習慣病」は、かつて「成人病」といわれてましたが、罹病する若者も増えたため(故)日野原重明医師が「生活習慣病」と名付けました。

 

日野原先生ご自身は、105歳まで生きた方で、亡くなる直前まで活動的な方でした。健全な生活習慣について、「どう食べ、どう運動し、どう休息し、どう呼吸し、どう仕事をするか」を大切にされており、まさにその生き方で見本を見せてくださった方です。

 

今回は”食事”についてまとめましたが、肥満と健康はセットです。ダイエットをしてもうまくいかない方に見ていただきたい内容です。

 

ダイエットを成功させるには継続が重要ですが、効果がないものに労力や我慢をしたくないですよね。ここでは食事の質や量ばかりではなく、肥満にかかわる他の因子にも着目しました。

 

健診データからわかったこと

利用者の問診表と健診結果を照らし合わせたところ、下記のような結果がでました。

 

①早食いは、肥満と相関がある。

 

②寝る前の食事は、肥満と相関がある。

 

③喫煙有無と肥満との相関がない。

 

まず、注目したいのは早食いは太るということです。

 

早食いすると急激に血糖値があがるため、手っ取り早く脂肪に置き換えようとします。自然は急激な変化を嫌うため、恒常性を保つための戦略です。

 

早食いの癖ってなかなかぬけないんだよな~

たまにはアーモンド1粒に1分かけて味わってみな

 

 

また、寝る前の食事は太ることがはっきりしました。

 

寝てしまえば活動しないので、ありあまったエネルギーはストックされますね。

 

実は、私は痩せ型なので、太るためにいろいろ試した時期があります。失敗例として、上の①②を2カ月やったところ5kg太れたのですが、腹囲が3cm伸びたことです。

 

ちなみに、寝る前と起きたてで体重を比べると必ず500〜800g程度必ず落ちてました。代謝でエネルギーを使うからです。つまり寝るだけで毎日500~800g必ず落ちるので、あらためて生きてるだけでエネルギーを使っていることがわかります。

 

 

最後に喫煙やめても肥満と関係ないです。

 

よくタバコやめると太るからという方がいますが、肥満とは関係ないようです。短期的にはタバコによる損傷に充てていたエネルギーを、細胞修復に充てられるため、痩せ型な方は適正には近づくと思いますが、肥満とは関係ないことがわかりました。

 

昔は私もタバコを吸ってましたが、やめて数年たちます。だからといって太ったということは全くないです。

 

ちなみに、タバコをやめた方法ですが、とてもおすすめなので記事にしました(添付)。簡単にいうと、まずいタバコに差し替えたところ、吸いたいという欲求は満たされるのですが、まずくて吸いたくなくなり、簡単にやめれました。 

 

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食事は質と量だけじゃない

食事と言えばどうしても質(栄養素など)や量に目がいきがちです。

 

確かに、餌をいっぱい与えた猿と、カロリー制限した猿で比較した結果、後者の方がよっぽど若々しくみえる実験は有名です。

 

一方、明らかに偏った食事をしているのに元気に長生きしている方や、逆にかなり気を付けて食事していたのに早くに亡くなった方などよく聞く話だと思います。何を食べるかだけでなく、誰と食べるか、楽しんで食べるかなど他の要因も大切と思われます。

 

戦争時代のアメリカの孤児院のレポートでは、十分な栄養と清潔な環境を与えたにも関わらず、人との関りがなかった乳児は死ぬ率が高かったようです。人には栄養だけではうまくいかないようです。

 

食事についてのカテゴリー

食事についていろんな要素をあげました。ダイエットがうまくいってない方は、質や量以外の要素も検討してみてはいかがでしょうか。

 

何を食べるか(質)

五大栄養素(タンパク質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラル)のなかでも、現代人は糖質、塩分、カロリーが過剰で、ビタミン、ミネラルが不足しがちです。偏ってませんか?また、毒素(農薬、保存料、着色料...)はどうですか?

 

どのくらい食べるか(量)

暴飲暴食は避けましょう。基本的に太るか痩せるかは足し算引き算の世界です。腹八分が若さの秘訣です。

 

どう食べるか(順番)

空腹時にお菓子やジュースをとってませんか?糖尿食でも野菜、タンパク質、その後に少しの炭水化物の順が推奨されてます。

 

何回にわけて食べるか(頻度)

最近では一日5回少量ずつたべてドカ食いを減らす減量もみられます。確かに安定した供給があれば体に脂肪というストックはいらないからでしょう。でも、ご飯を減らしてお菓子を食べたら本末転倒です。

 

どんな周期で食べるか(リズム)

頻度と似てますが、これも毎回同じリズムで安定供給することでドカ食いがへり、体は脂肪を貯めにくくするようです。

 

どの時間に食べるか(時間帯)

寝る前の食事は、その後の消費活動が少ないためやめましょう。寝てる間も消化に追われ、美容や健康にエネルギーが回りにくいです。

 

どれほどの速さで食べるか(速度)

早食いは体にとって急激な変化なので脂肪におきかわります。また、よく噛むと内臓の負担は減り、美容や健康にエネルギーを回せます。

 

ちなみに、咀嚼はリズム運動なので、幸福ホルモン(セロトニン)が出て精神的にも安定します。

 

気持ちがこもってるか(エネルギー)

冷えたコンビニ食ですませてませんか?災害時など湯気の出る食べ物を食べるだけで安心します。気持ちのこもった料理を頂くと心が動きますね。

 

季節のものか(旬)

例えばほうれん草の根っこは赤いけど、旬じゃないと赤みが薄くて栄養も1/6程度に落ちます。夏は体を冷やすのにキューリ、冬は体を温めるリンゴなど季節の物は体にとって必要なものです。

 

なお、人類史の99.9%は狩猟採集していたので、季節に沿った食べ物(春は山菜、夏は魚、秋は木の実、冬は肉など)に人の体は適応してます。

 

どこで取れたものか(産地)

わざわざ海を越えて来た食材は、大量生産されたもので農薬たっぷりで栄養価も低く、自然破壊もおこしているでしょう。また、移動するのに莫大なエネルギーが使われております。

 

日本人は一年で6kgも毒素を食べてるようで、特に若者はアジアのモルモットと言われるほど添加物などとってるようです。

 

誰と食べるか(人間関係)

人は食べ物を分け合うことで絶滅を免れた動物です。本能的に食事を分かち合いたい動物ですが、ついついお互い買い与えすぎないようにしましょう。

 

食べること意義(楽しみ)

日本人は世界でも食を楽しむグルメ民族のようです。年齢問わず食は楽しみですが、ご褒美は毎食ではなく、メリハリをつけましょう。

 

食べることの喜び(感謝)

まず、毎日食べられることに感謝です。ほんの数世代前までは必死でした。飽食の時代、食べられる分をわきまえましょう。

 

まとめ

地中海食、沖縄食、和食など良いといわれるものはたくさんありますが、これを食べたら大丈夫とう絶対的な条件はいまだにないと思います。

 

私が意識しているのは地産地消です。できれば生産者と顔の見える距離感なら悪いものはないでしょう。近くにこじんまりした無人販売所があるといいですね。

 

どんな分野もこだわりすぎると視野が狭まり、当たり前のことが見逃されてしまう危険があります。立ち止まって見直していただくきっかけになれば幸いです。

  

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