痛みのない生活への道

肩こり・腰痛の対処法

慢性疲労と不安の治療に不可欠な3つの視点

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あなたがもし慢性疲労や不安で悩んでいるなら、原因は1つということはありえません。すべての慢性症状は、1.体、2.心、3.命の負担の悪循環で起きているからです。

 

体の負担

現代人に多いのは、座り作業。もともと歩くことに適応した体をもちながら、1日中座ってることが多いです。頭はスイカほど重たいので、前傾姿勢が長いほど首や腰に負担がかかります。筋肉は持続的に緊張することでコリかたまります。

 

一方、運動不足によって筋肉はおとろえます。仕事でいくら立ち作業していても、それは緊張をともなうため運動にはなりません。筋肉がおとろえると、頭を保持しきれなくなり、骨が歪みだします。ストレートネックもその一つで、しだいに靭帯は肥厚化し、骨は変形します。後縦靭帯骨化症や頚椎症までいくと、もはや疲れが生じやすく取れにくい体になっています。

 

逆に運動過多も負担となります。畑もスポーツも、同じ作業を反復し続けると肩や膝など局所に負担がかかります。ヒトにとって最適な運動は歩行です。というのも700万年かけて歩くことに適応したからです。畑やスポーツはせいぜい1万年です。自然のなかを歩くことで体だけでなく心も頭も最適化されます。

 

心の負担

いわゆるストレスです。これだけ過密で複雑な社会になると、誰でもちょっとしたきっかけで、崖から転げ落ちるように精神の病におちいってしまいます。

 

狩猟採集時代では、目の前に食事があれば満たされていましたが、現代人はそんなわけにはいきません。これまでの不満や、先々の不安で、目の前の現在にピントを合わせにくいですね。

 

ヒトのもつ想像力は、劣等感を引き起こす種でもあります。ほおっておけばネガティブ思考をしてしまうから、寝れなくなったり、食べれなくなったら注意が必要です。

 

命の負担

無意識で命をととのえてくれるものに自律神経系、内分泌系、免疫系があります。それらにより、ヒトは環境に適応できます。しかし、生活リズムが崩れてくると、とたんにそれらも崩れだします。

 

ヒトは長い進化の過程で、海から陸に住処をうつしました。陸にでてからは太陽の影響が大きくなりましたが、海にいたころは月の影響が大きかったです。だから、生体リズムは25時間周期で、太陽の光を浴びて24時間にリセットされます。生理や生殖は月のリズムの影響が強いですね。

 

電気の影響が大きくなった現代人は、生体リズムが乱れてきます。時々、火を囲んでキャンプをして自然の周期にあわせたいですね。

 

3つの視点

体、心、命の負担が強まった現代人は、慢性症状というアラームを鳴らすことで、行動を変えるようにうながされています。しかし、そのアラームにしっかり耳を傾けていますか?たいていの人は健康よりも効率を優先するため、頭ではよくないとわかっていても、行動にうつせません。病気になったら病院にいけばいいと思ってしまいます。その意識こそが問題の根本です。

 

慢性症状をほおってけば、病気に近づきます。そして、ヒトは自然から遠ざかるほど病に近づくといわれます。慢性症状を感じたら、自然が足りてないと気づくこと。もっと自然に近づくことが現代人に不可欠な治療です。