【大人の発達障害】環境次第で活きる
いつぞやどなたかのツイッターを拝見したとき、実生活になじめない人ほどSNSで活躍してるとありました。
確かに、ブログをやってると、人と違った視点や体験をされた方に魅力を感じます。
でも、実生活だと、人と違う感覚は、時に生きづらく感じるものでしょう。
今回は、なんとなく自分は障害なのかなと不安に思っている方に、「環境次第で活きる」といいたいお話です。
障害者とは
身体障害・知的障害・精神障害(発達障害を含む)その他の心身の機能の障害があり、障害および社会的障壁によって継続的に日常生活や社会生活に相当な制限を受ける状態にある人。障害者(ショウガイシャ)とは - コトバンク
つまり何か支障があっても、生きていく上で制約を感じなければ、障害者ではないのです。
私は日頃リハビリ関連の仕事をしていますが、私も含め、誰もが、多かれ少なかれきわどい部分があると思っています。
集中してるのにケアレスミス連発してしまうとか、すぐに神経質に捉えて寝れないとか。
ちょうど黒から白のグラデーションで、どこまでが黒で、どこからが白か分けられないのと同じで、大半はグレーなんですよね。
環境が人を設定する
ある田舎に住む男性で工場移行に伴い失業してうつになった方がいます。
医療従事者は、学会や厚生労働省のガイドラインに沿った治療、エビデンスに基づいた薬剤検討、最新の論文を検索して治療法を選出しようと考えますが、
地元の中学生は、「この方に仕事を与えてはどうか」、「地域で家族の生活のサポートしよう」と話がでたようです。
たしかに薬は大切です。でも、、
その方の暮らしを考えると、中学生の視点の方が、地に足ついた対策に思えます。
実際、仕事を得たことで回復されたようです。
予防先進国キューバのプレソノ博士によると“生物学は人の健康の8% しか決定していない。残りを決めるのは、家族、コミュニティ、 環境といったそれ以外の要素である”という言葉があります。
環境によって人は病に陥り、環境によって病は回復します。
個性とは
個性とはパズルのピースと似ています。自分には上下左右に凸凹があるものです。
自分に欠けてるところは、身近な人が補ってくれているものです。実は、その中に、日ごろ考え方が合わず忌み嫌ってる人もいるものです。
一方、自分が得意とするもので、誰かを補っているかもしれません。結局、補い合って社会は構成されているものなのでしょう。
SNSをみると、つらかった体験や生きづらい自分を受け入れようと前向きに歩もうとされる方がいます。どんな理由にせよ、自分をさらけ出すのはとても勇気がいることです。
そうした体験を発信することで、勇気をもらっている方も多いことでしょう。その世界では、病人ではなく、誰かを補う素敵な個性と思います。