生きづらくて ゲーム依存の対処法
以前、ゲーム依存症についてまとめました。やめれないどころかエスカレートする背景には、生きにくさを感じていることが往々にしてありますと述べました。
日本の学校は、均一性を重んじてます。”みんなと同じ=良い”で、”みんなと違う=ダメ”な社会です。
今後、時代とともに多様性を重んじる社会に変化するでしょうが、まだまだ先です。
発達障害のある子は、勉強や運動をみんなと合わせるのが難しいかもしれません。感受性の高い子も、みんなと違っていることがストレスかもしれません。
そんな生きづらさを感じている子ほど、家族としては厳しい批判ではなく、理解や協力が求められるところです。
無理やりゲームを取り上げたり、学校に行かせたりしても関係性を壊すだけで、改善しないのが現実です。
もっとも確実で関係性のこわれない対処法をお伝えします。
結論からいうと、”子供と一緒にゲームをする”が正解です。
一緒にゲームをすることで、「ここが難しいんだよ」、「おっすごいなー」といった現実の世界を共有できること。
この共有体験は、感情や思いをわかちあえるのがポイントです。
人は同じ体験を共有すると、その作業を介して、ぽろっと言葉がでてくるものです。
子供の心のうちがでてくれば、それを手がかりに、親としての気持ちが伝えられるかもしれません。
ゲームという作業を介しながらだととても自然に話せ、直接話し合うよりもやわらかく物事がすすむでしょう。
また、依存していると自分からゲームをやめることができないのですが、親が一緒にやれば、きりのよいところで「ここまでやったら終わりにして夕食にしようか」と終わりやすいです。
ゲームを一緒にやらないと、きりのよいところはわかりません。きりの悪いところで強制終了させると、不要な争いのもとになります。
一般に、ゲーム依存するのは男の子が多いです。というのも、狩猟時代のなごりで、狩猟とゲームは現実と仮想の差はあれど、脳の報酬系ホルモンがでやすいのでしょう。
その点、女性は採集タイプが多いので、情報収集系で報酬ホルモンがでるのでしょうか、スマホ依存が多いです。
何事も依存するには心理的な背景があるものです。とくに現代人がおちいりやすい”不安”というストレスにどう対処するか課題があります。
不安がなくならないかぎりは現実逃避としてゲームをしているので、現実に戻す意味でも、まずは一緒にゲームをすることを心がけてみてください。
そして、少しずつ関係性をとりともどし、心のうちを話せるようになれば、トンネルからぬけだすのはすぐ先です。